分水嶺

分水嶺(ぶんすいれい)ってなに?

📘この記事はこんな人におすすめ!
・小学高学年~中学生
・地理がちょっと好きな人
・子どもと一緒にお出かけ先を探している保護者の方


水の流れる“分かれ道”

山に降った雨は、必ずどこかの川に流れて、やがて海へとたどりつく

でも――その「どの海に行くのか」は、山のてっぺんで決まる

その境目になる場所、それが分水嶺(ぶんすいれい)
山の尾根や高い場所にそって、「こっち側に降った雨は太平洋へ」「あっち側に降った雨は日本海へ」と、

まるで人生の選択肢みたいに水が分かれていく――そんな“自然の分かれ道”


中央分水嶺(ちゅうおうぶんすいれい)

日本の真ん中を走るようにして、太平洋側と日本海側に水を分けているのが「中央分水嶺」
たとえば、長野県や岐阜県、福井県あたりの山々には、この中央分水嶺が通っている

雨がほんの数十センチちがう場所に降っただけで、
ひとつの水は静岡から太平洋へ、もうひとつの水は福井から日本海へ、
まったくちがう“旅”を始めます…ちょっとロマンを感じませんか?


大陸分水嶺(たいりくぶんすいれい)

世界に目を向けると、もっとスケールの大きな「大陸分水嶺」ってのもあります。
たとえば――

  • アメリカ大陸:ロッキー山脈に沿って、
     → 東側の水は大西洋へ
     → 西側の水は太平洋へ

  • ユーラシア大陸(ヨーロッパ〜アジア):
     → スイスやロシアの山々から、インド洋、北極海、地中海へ

 

世界中でも水は「どっちに行くか」を選ばされている

水は私たちの知らないうちに、すごい旅をしていたんですね

 

中央分水嶺のイメージ図:日本海と太平洋に水が分かれる様子を示したイラスト
中央分水嶺のイメージ図:水が日本海と太平洋に分かれる様子

🏞️水分れ公園(兵庫県丹波市)に行ってみよう!

 関西のほぼ真ん中にある、兵庫県丹波市

ここに、日本で最もわかりやすい「分水嶺」が見られる場所があります

その名も──
水分れ公園(みわかれこうえん)

 

雨が降るとその水が「日本海側」と「太平洋側」に分かれて流れていくという、とても珍しいスポット

川の流れをたどっていくと、
片方は由良川を経て日本海へ、もう片方は加古川を経て瀬戸内海(=太平洋)へ

 

園内には説明板や小川があり、実際に「ここが分かれ道なんだ…!」と感じられるポイントもあります
自然も気持ちよく、のんびり過ごせる癒しのスポットです。


ちなみにこの水分れ公園
まだあまり知られていない“穴場”の観光地でもあります

 

  

水分かれ公園の写真
水分かれ公園

🏞️水分れ公園の“ここがすごい!

実は、日本で最も標高が低い中央分水嶺がある場所として知られている
その標高は、なんと約95メートル  ← マジですごいよ!
通常、中央分水嶺は山の尾根など高い場所にあります

ここは平地に近い場所で水が日本海と太平洋に分かれる、非常に珍しい地形です

自転車で風を感じながらでも行くことができる超穴場スポット

🚗アクセス情報

 

🚗大阪市内からは車でおよそ1時間半(中国自動車道・舞鶴若狭自動車道経由)
🚋電車で行く場合は、JR福知山線「石生駅(いそうえき)」が最寄りです。
 駅から公園までは徒歩でおよそ30分ほど。駅から自転車で行くのも楽しそう

 


🌸大阪・関西万博に来たついでに、ちょっと足をのばしてみませんか?

 

水が選ぶ道を一度見てみたいとおもいませんか?

 

 


さいごに

 

もし君が人生の岐路に立っているなら、

ちがう道を選べばどんな未来が待っているのか・・・
そこにはもう一つの世界、並行世界(パラレルワールド)があって、

同じように不安を感じながら、また違う君が別の道を進んでいる・・・

 

「こっちも頑張るから、そっちも頑張って」

 

一度、静かに水に語りかけながら、自分の選ぶべき道をゆっくりと考えてみては?
どの道を選んでも、君が選んだその道の先に、明るい未来が待っていることを願っています

 

 

機会があれば並行世界(パラレルワールド)についても、記事にしようと思います